ニュース 詳細

IEC 61000-6-4: 2018「工業環境のエミッション規格」第3版発行

 2018年2月7日発行、表題は「電磁両立性(EMC)-第6-4部:一般規格-工業環境のエミッション規格」である。同時に2006年発行の第2版と2010年の修正票1に対して、第3版で変更された部分を全て示した赤線版(RLV)も発行された。この発行により旧版と修正票1は廃止され新版に差し代わる。
 この規格は既存の工業環境(3.1.12項参照)内で、屋内および屋外で使用される電気機器および電子機器に適用する。IEC 61000-6-3適用範囲の住居、商業および軽工業環境で使用する機器は適用外である。規格の要求事項は、無線サービスの保護に必須の十分なレベルを提供する。全ての電磁妨害が試験目的に含まれているわけではなく、この規格に記載された環境の範囲内での動作を意図した機器に適していると思われる電磁妨害のみである。
 要求事項はポートごとに定められている。この規格は、製品規格または製品群規格の適用範囲に含まれない製品に適用する。最新の第3版は、旧版に対して下記に示すような重要な技術的な変更が実施されている。

a)DCポートに対し将来起こりうる要求事項
b)全電波無響室(FAR:Full Anechoic Room)内での将来起こりうる偏波別に定めたエミッション限度値
c)周波数1GHz超のエミッション測定で使う平均値検波器の定義、およびピーク検波器を使用した測定結果の許容
d)異なるEUTの試験配置を記述

 詳細はIECのウェブへ。(2018/02/07)
https://webstore.iec.ch/publication/26622?utm_source=Webstore+Just+Published&utm_campaign=27cb3ed7c5-JUST+PUBLISHED+by+the+IEC+-+Edition++2018-02&utm_medium=email&utm_term=0_61d266ee9e-27cb3ed7c5-51596217