SCHURTER社のUSN 1206は、電源電子回路のデータ密度に対応して増加の一途をたどる課題に対応できるよう設計されている。新製品のチップヒューズは、過電流保護と周囲の過高温に対する保護の両方に適した温度感受性を備えている。USN 1206自体は純粋な温度ヒューズではない。溶断するために電流の流れが必要なので、従来のヒューズと同様に過電流保護を提供する。さらに、自動車用途での過高温に対して電源半導体を保護するようにも設計されている。ヒューズには、周囲温度の機能として作用する電流-時間の特性がある。その結果、特定の閾値でのトリガは、温度上昇により実現できる。電流定格12 AのUSN 1206には、32 VDCでI2tという高い値と低速溶断特性がある。動作温度範囲- 40 ~125℃において、32 VDCで80 A、16 VDCで170 Aの遮断容量がある。新製品USN 1206はAEC-Q200規格に適合し、特に困難な条件(熱、振動、機械的および循環的強度)で高信頼性を要求する自動車用途に最適である。SCHURTERは、IATF 16949※3 に従って認定されている。
詳細はSCHURTER社のウェブへ。(2017/10/17)
[※訳者注]
3.IATF 16949は、2016年10月、ISO9001:2015を基準とした自動車産業向け品質マネジメントシステム規格として発行された。IATFはInternational Automotive Task Forceの略称。