IEC TR 61000-2-5:2017 発行

　技術報告書「電磁両立性（EMC）－ 第2-5 部：環境－電磁環境の概要および分類」第３版が、２０１７年１月１９日に発行された。今回発行された規格と旧版の技術的内容を比較した全ての変更を示す赤線版（RLV）も同時に発行された。この技術報告書が意図しているのは、イミュニティを考慮し開発する担当者に対するガイドである。また、イミュニティ・レベルを選択するための基本的なガイダンスでもある。データは、この技術報告書で考慮されているロケーションの１つで作動する電気機器または電子機器、サブシステムまたはシステムなど、いかなるアイテムにも適用できる。この技術報告書の内容は下記の通りである。

– 妨害の程度の概念を紹介し、それぞれの電磁事象についてこれらを定める;
– さまざまなロケーションクラスに分類して、特性値によってその場所を記述する;
– 対象の環境で存在する可能性のあるいろいろな電磁事象に関するバックグラウンド情報を提供する、そして;
– それらのロケーションクラスに関連すると思われる電磁事象の両立性レベルを示す表を作成する。

旧版に対する主要な技術的変更は下記の通りである。

a） 放射電磁界の環境に対する説明を、最近の通信技術を考慮して更新
b） いくつかの伝導性現象と各妨害源について記述が詳細になった

詳細は下記のウェブへ。（2017/01/19）
●IEC TR 61000-2-5:2017 第３版
●上記のRLV版