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電磁干渉を完璧に防ぐ方法を発見か

 米国Drexel大学と韓国科学技術情報研究院(KISTI: Korea Institute of Science & Technology Information)の研究チームが、“電磁波汚染” を抑える目的でMXeneと呼ばれるナノマテリアルの薄いコーティングを開発した。ここ数十年の電子工学の進歩は、発生する放射の量および、それが通信や放送受信機に与える影響の双方に密接に関わっている。Drexel大学によると、このナノマテリアルは、放射を抑え電磁波汚染を完全に一掃するという。「電磁干渉に対するシールドは一般的に、銅やアルミ、金属めっきのコーティングなど導電性金属のシールドやケージで機器内部を囲うことが多い。この方法は有効ではあるが、重量が増し、機器の小型化設計への足かせとなっている。「Drexel大の研究者チームが発見したMXene 類内にある約20個の2次元材料の1つである厚さ8マイクロメーターの炭化チタンを使うと、携帯電話からレーダーまで広範囲の周波数での放射をほぼ100%ブロックできることが今回の発見で明らかになった」とDrexel大のチームは話している。
 詳細はDrexel大学のウェブへ。(2016/10/20)