Newsweek誌は、北朝鮮が電波を使って韓国・北朝鮮の国境近くにあるGPSナビゲーションシステムを妨害していると韓国当局が非難していると伝えた。これは明らかに北朝鮮が日本海に短距離ミサイルを発射した直後の出来事である。韓国のYonhap NewsAgencyはこれを「[北朝鮮の] 核計画中止を求める強いプレッシャーを公然と無視する」行動であるとしている。韓国の沿岸警備隊は、GPSナビシステムがジャミングにより妨害された後、漁船およそ70隻が引き返さざるを得なかったと発表した。KBS Worldは以下のように伝えている。「韓国は、北朝鮮からの大量の衛星妨害信号satellite disruption signalsを検知し、ソウル都市圏および江原道州東部に警告を発した。ソウルの未来創造科学部Ministryof Science, ICT and Future Planningは木曜、この妨害がGPS 信号に対する攻撃であると見なして、警告レベルを1つ上げて4レベル中、下から2番目のレベルとした。当局によると木曜午後7:36 に信号中の妨害を検知した。ソウル西方にある江華島で約70デシベルの妨害電波発生装置jammer の抑制が感知された。江原道州の華川郡近くでは100デシベルを傍受した。妨害は金剛山付近および北朝鮮の海州市から出ていたようだという。…(中略)…ソウル当局は、最近の妨害により航空機2機が影響を受けたが、大きな問題には至らなかったと述べた。GPS 妨害は2010年以降3回発生しており、すべて北朝鮮からのものと思われる」。これに対して平壌の北朝鮮当局は「全くのデタラメ」以上の何者でもないと言って反論している。
詳細は下記のウェブへ。(2016/04/06)
-Newsweek
-KBS World Radio
-BBC News
◆写真
北朝鮮のGPS 妨害源(写真提供:KBS World)