マルチクロックコム発生器がPDN感受性とEMIを検出

　Picotest社が、電源供給ネットワーク（PDN）の共振感度を探知するよう設計されたUSBマルチクロックコム発生器J2150Aを発表した。J2150Aは、電力バスと電源回路での共振を見つけ出すトラブルシューティング・ツールである。EMC/EMIトラブルシューティング・ツールとしても非常に有用で、製品の適合性不合格の原因となる場合もあるEMI 共振を検知できる。この発生器には1kHz～8MHzの5種類の周波数モードがある。モードのうちいくつかは、コム発生器の高調波間ギャップを埋めるため、パルス幅と周波数を「変化」させる。動作に外部ソフトウェアは不要で、USB電源なので非常に軽量である。また、バッテリからも電源供給できる。J2150Aは、EMI、電源とクロックのジッタ試験、ケーブル試験、EMC測定室の特性(日々の測定の一致度と測定室間の比較)、半電波無反射室の特性測定用の多目的信号源など多くの用途があり、過渡応答ステップ負荷試験のAWG代わりとしても使える。
　詳細情報は、Picotest社のウェブサイトを参照。（2016/03/31）