アンリツ株式会社は新しいスペアナ「MS2840A」のラインナップとして、新たに3つの周波数モデルを追加し、さらに位相雑音性能を向上させるオプションをリリースした。周波数ラインアップ <9 kHz~3.6/6.0/26.5/44.5 GHz>
3.6/6.0 GHzモデルと「低位相雑音 MS2840A-066」オプションにより、ハイエンドクラスを凌駕する位相雑音性能が得られる。
シグナルアナライザ MS2840Aは、スペクトラムアナライザの基本性能を決める位相雑音性能を格段に向上した製品である。その性能は、-140 dBc/Hz(@10 kHz offset 150 MHzにて)と、ハイエンドクラスの性能も凌駕するミドルレンジのスペクトラムアナライザだ。昨今の測定器は、通信の広帯域化に合わせた製品を中心にリリースされることが多く、位相雑音性能の良いスペクトラムアナライザは、ハイエンドクラスの製品に限られ、高価な測定器となっていた。そのため、一世代前の位相雑音性能の良いスペクトラムアナライザが長い間、重宝されて使われている。同社は、この点に注目し、位相雑音性能を極限まで改善したシグナルアナライザ MS2840Aをリリースした。
発振器や発振モジュールを評価するために必要なワンランク上の位相雑音性能の良いスペクトラムアナライザを比較的入手しやすくなったという。
【位相雑音性能によるポジショニング】
LMRなどの狭帯域無線機、各種レーダ、アナログ無線機の開発用途など、発振器を中心としたアナログ回路を評価するために、必要な1台が、このシグナルアナライザ MS2840Aである。新規導入、老朽化した測定器の置換ニーズに対応するという。
【シグナルアナライザMS2840Aに置き換えるメリット】
メリット1 ハイエンドクラスを凌駕する位相雑音性能 -140 dBc/Hz
メリット2 レベル確度、測定スピードも改善
メリット3 OBWやACPなど各種無線試験機能もワンボタン実行。
操作が難しかった国内スプリアス試験も簡単に実行
*1:設計段階で測定した値であり、規格値として保証するものではない。
詳細情報は、アンリツ社のウェブサイトを参照。(2016/07/15)