薄型プレート広帯域アンテナは、携帯電話などの無線機より輻射される電磁波のイミュニティ評価試験(高周波接触・近傍電磁界イミュニティ試験)を効率よく行うために開発されたアンテナである。従来の近傍界での強電磁界イミュニティ試験では、個々の周波数に応じてアンテナを交換する必要がある為に大変な手間と時間を必要としていたが、この薄型プレート広帯域アンテナを用いることでアンテナの交換が不要となり、試験時間を大幅に短縮することができる。また、小型・軽量でアーム部分をフレキシブルに折り曲げて使用する事ができるため、狭い場所などへの試験にも適している。
● 広い周波数特性のため、アンテナの交換をせずに試験を実施できる
● 耐電力が20W(3.2G以上は15W)あるので、強電磁界の試験が可能
● 低いVSWR、高GAINのため効率よく電磁波を輻射することができる
● 良好なVSWRの平坦性より、デジタル変調等のブロードバンド帯域での信号にも適している
● 小型・軽量でフラットな形状のため、狭い場所でも近接照射試験を行うことができる
● アーム部分を曲げることができるため、試験時の取扱い・取り回しに優れている
● 広い放射特性を持つため、試験時の電磁波の指向性などを気にせずに試験を行うことができる
● パッシブアンテナの為、受信用にも使用することができる
【仕様】
項 目・・・・・・・・仕 様
周波数特性・・・・・・700MHz~6GHz
VSWR ・・・・・・・・2以下 (0.7~3.2 GHz)
・・・・・・・・・・・3以下 (3.2~6 GHz)
利得・・・・・・・・・2.15dBi(typ)
耐電力・・・・・・・・0.7~3.2 GHz : 20 W (連続)、 30 W max (連続10分まで)
・・・・・・・・・・・3.2~6 GHz : 15 W (連続)
入力インピーダンス・・50Ω
コネクタ・・・・・・・SMA(J)
寸法/質量 ・・・・・・高さ186mm 幅50mm 厚さ8mm(突起物含まず)/73.5g
※アンテナ部のみ
・・・・・・・・・・・フレキシブルアンテナハンドル装着時:
長さ約53cm(ケーブル含まず)
詳細情報は、ノイズ研究所のウェブサイトを参照。(2016/06)