米国ミシガン大学Stephen Forres 教授と研究者チームは協同で、近い将来スマートホンのバッテリー寿命を延ばし大画面テレビ省電力の鍵となると思われる青色OLED において、5~ 20 パーセントの効率増を実現した。
OLED は、電子機器のスクリーンの薄型・曲面化を可能にし、物体がスクリーン上で動く際のブレを削減できる技術である。RGB ディスプレイでは、各ピクセルに赤、緑、青(Red,Green, Blue) のモジュールが含まれ、異なる相対光度で輝くことにより、どんな色でも作り出す。
しかし、研究者チームによれば「すべてのOLED が同じというわけではなく、PHOLED とも呼ばれる燐光材料を用いたOLED は、蛍光材料を用いたOLED の4倍の効率を持つメカニズムで光を生成する。緑と赤のPHOLED は、既にサムスンやLG のスマートホンと同様、新しいテレビでも使用されているが、青色は蛍光材料を使用していた」という。実験中、光エネルギーを作り出す分子を拡散させることで、分子破壊からのネガティブな相互作用が停止し、これはエネルギー拡散の原因にもなった。Universal Display 社の上級副社長兼CTO (ChiefTechnical Officer) のJulie Brown 氏は「ミシガン大学の研究プログラムはOLED の非常に重要な問題を解決し、我々の努力はディスプレイと照明産業の飛躍的成長へつながっていく。Forrest 教授とそのチームによるこの画期的な成果は、有機燐光RGB ソリューションの完全な実用化へ向けた大切なステップである」と語っている。
詳細はScience Dailyのウェブへ。(2014/09/30)