ホワイトスペースアライアンス(WSA : White Space Alliance) は、コア技術であるWi-FAR をISO 規格として承認したと発表した。Wi-FAR は、周波数範囲54MHz ~ 862MHz の「ホワイトスペース」として知られるテレビ帯スペクトルを通して、費用効果がよいインターネット接続を通信事業者向けに提供する。
新規格番号はISO/IEC/IEEE Std. 8802-22:2015 で、表題は「情報技術-システム間で電気通信と情報の交換-地方と都市の地域通信網-規定の要求事項—パート25: コグニティブ無線R AN のメディアアクセス制御(MCA)と物理層(PHY)の仕様:TV 帯域で動作させるための方針および手順」である。これにより低コストで遠方かつ地方のエリアでのブロードバンド・スループット・サービスの配備速度が改善される見込み。各Wi-FARセルはテレビ・チャンネルごとに2 ~ 29Mbps のスループットを提供し、10 ~ 30 km 圏内で最高512台のデバイスをサポートする。この距離は「遠隔地かつ地方のブロードバンド・アクセスおよびバックホールに対し経済効果の高い開発」を可能にする。WSA 加盟会社であるSaankhya Labs 社CEO のParag Naik 氏は「Saankhya Labs は、ISO 規格としてIEEE 802.22 の認知を歓迎する。地方のブロードバンド接続のデファクトスタンダードとして、Wi-FAR の採用はグローバルに加速されるだろう。インド政府の“デジタル・インド” プログラム構想にも弾みがつき、スペクトラム共有の方針を作成してインドの社会経済目的を認識する一助となる」と語った。
新規格が新しい好機やワールドワイドなインターネット環境へつながると考える人は多い。 Carlson Wireless Technologies社のJim Carlson 氏は「他のWSA 加盟会社とともに当社は、この国際的に認められた技術を手頃な価格で入手し、高いスループットを持つインターネット接続を世界に提供する予定である」と話している。
詳細はPRWebのウェブへ。(2015/04/28)