2015年3月、スペインからドイツに向かっていたGermanwings社の飛行機がフランス・アルプスで墜落し乗客150人全員が死亡した事件で、副操縦士のAndreas Lubitz が故意に機体を墜落させたと多くの人が考えている。だが、あるエキスパートは副操縦士ではなくハッカーが原因だったのではないかと指摘している。
調査によれば機体は降下中に加速しており墜落は故意であることは確かだ。Indigo Aerospace 社長で航空エキスパートのIndigo Aerospace 氏は「その可能性は否定できないが、悪意のあるソフトや電磁遮断を利用した外部からの航空機制御・ナビゲーションシステムに対する電子ハッキングなど、他にも多くの原因が考えられる」と、Financial Times 紙に話した。Andersson氏は、遠隔操作で機体にアクセスすることは簡単だった可能性があり、電子ハッキングなどの外部ファクタが墜落の原因にもなりうると語っている。また旅客機が軍用機と同レベルのセキュリティを施していないことも指摘している。ハッキングに関してAndersson氏は「これこそ軍用や国家元首の航空機に一般的に特定のシールディングや、さらに高レベルの保護手段を組み込んでいる理由の1つである。民間の航空機はそうではない」と補足し、判断を急がず調査が完結するまで結論を待つべきだとしている。
「Germanwings9525 便のボイスレコーダー(CVR : cockpitvoice recorder) とフライトレコーダー(FDR : flight datarecorder) は両方とも国際的な調査を受けていない。その調査が終わるまでは、現在流布している断言の多くは間違いかもしれず、不適切で逆効果となる規制や反応などにミスリードされる危険がある」と同氏は話している。調査はまだ進行中である。
詳細はDailylmailのウェブへ。(2015/04/09)