BMW社の電気自動車i3は、本年、米国で市販されている中で最もエネルギー効率の高い車であると、GreenCarReportsが報じた。だが、消費者はこの車にAMラジオが付いていないことに気づいている。「AMラジオが装備されていないのは、電気駆動系の電磁干渉が性能に悪影響を与えるためである。電気モータはAM放送受信を妨害するので、BMW社としてはこのオプションを外すことを決定した。AMラジオを装備することはできるのだが、BMWの性能標準は非常に高く、基準に満たない製品を販売することはできない」とBMW社の広報担当RebeccaK.Kiehne氏は話している。他社の電気自動車あるいはハイブリッド車には、ほぼもれなくAMラジオが装備されており、エミッション問題は報告されていない。またBMW社は過去にMINIEおよびBMWActiveEという2種類の電気自動車を販売しており、これにはAMラジオが付いていたため、BMW社も不思議に思い、精査を実行した。炭素繊維強化プラスチックでできた車体の骨組みがエミッションに関わっているのではないかと同社は結論づけた。だが、なぜこのi3モデルだけが妨害問題を抱えているのか、まだ確信は得られていない。「さしあたってBMWi3の売りはエネルギー効率、パワー、独自オプションのレンジエクステンダー用2気筒エンジンである。AMラジオが付いていないというだけ」とGreenCarReportsは締めくくっている。詳細はGreenCarReports.のウェブへ。(2015/07/01)