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バッファロー大学、IR技術でグラフェン層を透視

December 4, 2013, Buffalo--バッファロー大学の研究チームは、スタックしたグラフェンシートを「透視」する技術を開発した。これにより個々のシートの電子物性を特定することができる。これは、シートが相互に重なっていても可能である。
この方法では、赤外光ビームをスタックに向けて打ち込み、光の波がレイヤ内で跳ね返ることで振動する波の方向がどのように変わるかを計測する。
「磁場を当てて強めるとき、多様なタイプのグラフェンが、振動、偏向の方向を様々に変える。きれいにスタックされたグラフェンレイヤは、雑に積まれたグラフェンレイヤと比べると偏向に対する影響が違う」。
「磁界のグラフェンから反射された偏向を新しい解析技術を使って計測することで、多様なグラフェン多層特定し特徴を評価する、超高感度に指紋をとるツールを開発した」と、このプロジェクトのリーダー、物理学助教授、PhD、John Cerne氏は説明している。
ナノ材料、グラフェンは炭素原子の単一レイヤで構成されており、注目に値する基本特性や技術応用のために大きな関心を集めている。グラフェンは、軽いが、世界最強の材料の1つでもある。
Cerne氏の新しい研究は、材料シートが積み上がるにしたがって変わるグラフェンの電子特性に注目している。
全てのグラフェン層が偏向に同じように影響を及ぼさない理由について、Cerne氏は「個々のレイヤが違う仕方で光を吸収し、発光するところに答えがある」とコメントしている。
同氏の研究によると、吸収と発光のパタンは、磁界が印可されると変わる。このことは、磁界をグラフェンに当てて偏向をON/OFFできると言うことであり、電圧を印可してグラフェンを透過するように電子を流すことによって、ON/OFFを速くすることができる。
「電圧を印可することで変調速度が速くなる。これはグラフェンを使う新しい光デバイスの可能性を開くものであり、通信、イメージング、信号処理などに使える」と論文の筆頭著者、前UB研究助手、現在NRLポスドクフェロー、Chase T. Ellis氏は話している。

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