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医療インプラントの3Dプリンティングに利用できる自然合成物発見

November 18, 2013, Raleigh--ノースカロライナ州立大学、チャペルヒル(Chapel Hill)のノースカロライナ大学とレーザツェントルム・ハノーバ(Laser Zentrum Hannover)は、自然生成の合成物を3Dプリンティングプロセスに組み込んで無毒ポリマから医療インプラント作製が可能であることを発見した。この合成物はリボフラビン、ビタミンB2として知られている。
Dr. Roger Narayanは、「これはかなり広い範囲の生体適合インプラント材料に道を開くものであり、3Dプリンティング技術を使ってカスタマイズされたインプラントデザインの開発に使用できる」とコメントしている。同氏は、NC州立大、UNC-Chapel Hill、共同バイオメディカルエンジニアリング教授。
この研究の研究者は、3Dプリンティング技術、いわゆる2光子重合にフォーカスしている。理由は、この技術を使って微細な特徴を備えた小物体を作製できると考えているからだ。例えば、組織工学用の棚、極微針、その他インプラントできる薬物送達デバイスなど。
2光子重合は、様々なタイプの光反応性液体前駆物質から微小な立体構造物を造るための3Dプリンティング技術。液体前駆物質は、光に反応する化学物質を含んでおり、液体を固体高分子に変えることができる。液体前駆物質に所定量の光を当てることで、この技術によって3D物体を「プリント」することができる。
しかし、2光子重合には欠点がある。光反応性とするために前駆体に混在させるほとんどの化学物質は毒性があり、その構造物を医療インプラントに使ったり、間接的に体に接触させるには問題がある。
しかし、研究チームは、前駆体材料にリボフラビンを混ぜることで光反応性が得られることを示した。リボフラビンは無毒であり、生体適合的である。つまり、それはアスパラガスからコテッジチーズまであらゆるものに含まれているビタミンだからである。
(詳細は、 www.ncsu.edu)

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