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レーザでアルツハイマーやパーキンソンなどの脳疾患治療

November 6, 2013, Gothenburg/Wroclaw--スウェーデンのチャルマ工科大学とポーランドのブロツワフ技術大学の研究グループは、光線療法によりアルツハイマー、パーキンソン、クロイツフェルト-ヤコブのような疾患の治療につながる発見をした。
研究グループの発見は、マルチフォトンレーザ技術を使って、これらの疾患の原因と考えられる体内のタンパク質の集合を正常なタンパク質から区別できるとするものである。
チャルマ工科大学のPiotr Hanczyc氏は、「これまで、これらの病気の治療に光だけを使うことは誰も考えていなかった。これは全く新しいアプローチであり、アルツハイマー、パーキンソン、クロイツフェルト-ヤコブのような疾患の研究におけるブレイクスルーになるかも知れないと考えている。レーザ光だけを使ってこれらの構造を検出する全く新しい方法を見いだした」とコメントしている。
タンパク質の集合が除去されると、原理的にはその病気は治る。これまでの問題は、その集合を検出して除去するところにあった。
研究グループは、すでに断層撮影法で用いられている光音響療法を使って悪性タンパク質を除去することに大きく期待している。今日、アミロイドタンパク質集合体は、薬品を使って発見し除去している。これらの薬品は極めて毒性が強く、患者に害を及ぼす。
マルチフォトンレーザを使うと薬剤処理は不要になる。この発見により、周囲の組織に影響を与えることなく悪性タンパク質を除去することが可能になる。
これらの病気は発病するのは、アミロイドベータタンパク質が大量に集合する時であり、これら悪性タンパク質が正常な細胞過程を妨げ始める。
タンパク質が違えば違った種類のアミロイドが生成するが、そのタンパク質は一般的に同じ構造を持っている。これによって体内の良性タンパク質との区別ができる。これは今では、マルチフォトンレーザ技術によって明らかにできるようになった。
(詳細は、 www.chalmers.se)

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