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アジレント、物理学ベースのVCSELモデルを発表

October 31, 2013, Santa Clara--アジレント(Agilent Technologies Inc)は、同社のオプトモデルライブラリ向け物理学ベースのモデルを発表した。
これは、ラック間光リンクで使用されるVCSELの信号歪に起因する課題を迅速かつ正確に解決することを目的としている。この新しいVCSELモデルは、Advanced Design System 2013 Transient Convolution ElementおよびSystemVue 2013 AMI Modeling Kitで提供され、オプトエレクトロニックモデリングとその装置設計への適用の両方で用いられる。
マルチギガビット時代以前は、ラック間デジタル信号は、Cat5ツイストペア、あるいは同軸銅線ケーブルで、ほとんど歪もなく、数10mあるいは数100m伝送されていた。しかし、今日のスピードでは、わずか数メートル伝搬すると立ち上がり/立ち下がりエッジが劣化する。VCSELのようなレーザ技術がオプトエレクトロニクスのコストを下げ、マルチギガビットの世界では数10mのスパンで、今では従来の銅線ケーブルに取って代わりつつある。
これまでのところ、このような非線形デバイスの設計に用いられるシミュレーションツールは、エンジニアに新しい光パラダイム全体の習得を強いるものだった。しかし、この新しいVCSELモデルでは、Agilentは高速デジタルエンジニアがすでに慣れ親しんでいるIBIS AMIフロー技術を活用している。Agilentのシニアエンジニアがこの画期的なモデルをIBISオープンフォーラムのBIRD-156ドキュメントにしている。BIRD-156はAMIフローを電気と光の両方のリピータリンクに拡張しモデル化しており、最近認定されたIBISバージョン6.0に組み込まれている。
このVCSELモデルによりSystemVue2013は、オプトエレクトロニックコンポーネントベンダなどのモデルビルダに、IBISの進化をサポートし、ラック間光リンクモデルを作成できるツールを提供する。このモデルは、ADSで動作する。ADSは、光コンポーネントコンシューマ(データセンタ、テレコム装置メーカーなど)が、これらのサブシステムをより大きなシステムに設計して組み入れるために使うツール。SystemVue2013は、光と電気両方のリタイマのCDR回路向けの強化版モデルでもある。

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