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ディズニー、ディスプレイに3Dプリントオプティクスを採用

October 22, 2013, Pittsburgh--ユーザインタフェースソフトウエアと技術(UIST'12)に関する最近のACM会議で、ディズニーリサーチとカーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)は、3D印刷技術を使ったユーザインタフェースとディスプレイ用のオプティクス製造に関する論文を発表した。
「3Dプリンティング(印刷)」という言葉は、3D画像を印刷するという意味ではない。むしろ、複雑な3D物体を、その物体のCADモデルからプリンタで直接作製することを指している。機械加工や工具は全く必要でない。この技術は、複雑な物体のプロトタイプ作製に使われることがよくある。
3Dプリントオプティクスは一般に、感光性樹脂を必要とする。樹脂を層状に堆積し、次にUV光を照射することでデザイナが望むように重合化し固化する。UV照射はプロジェクタまたは走査型UVレーザで行う。
ディズニーによると、「3Dプリンティングは、光学品質の透明プラスチック、変形可能なゴム、市販の生体適合ポリマで急拡大している。今回、光素子作製に用いたのは、Objet Eden260V 3DプリンタとObjet VeroClear透明材料。VeroClearは、プレクシグラスとして知られるPMMA(methyl methacrylate)に似た光学特性を持っており、屈折率は1.47(650nm光源)」。
印刷物体には、透明、色つき材料を含め、複数の材料が使える。さらに、予め作製した光学素子、センサを3Dプリント物体に埋め込むことができる。
ディズニーは、3Dプリンティングで作製されたオプティクスに関心を持ったり、そのデモンストレーションを行う最初の企業ではない。例えば、Insight Mediaは、3Dプリンティング技術で作製したインテグラルイメージングと自動立体ディスプレイ装置向けのレンズアレイをSID 2012で紹介した。これは、神奈川工科大学のNaoki Kira他が作製し、SIDポスターペーパーP-1で発表した。同ポスターには、3Dプリンティング技術で作製したレンズアレイ採用の自動立体ラップトップのデモが含まれていた。同氏らは、3Dプリンティングは、適切な工具で作製したレンズアレイのレベルに達していないと認めている。一方で、レンズアレイ用の加工工具の作製は非常に高価になり、わずかな数の製品作製には経済的とは言えない。異なるピッチを持つ個々のラップトップパネルは異なるレンズ形を必要とするので、個々のラップトップ用に工具を作製すると恐ろしく高価になる。
(詳細は、 www.display-central.com)

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