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ACG予測、光ネットワーキング投資は安定成長

October 17, 2013--ACGリサーチ(ACG Research)によると、光ネットワーキング世界市場は、今年の140億ドルからCAGR 4.4%で成長して2018年には172億5000万ドルに達する。
地域的に見ると、北米とAPACの既存キャリアがネットワーク拡張を行っており、この成長の原動力はワイヤレス4G LTEベースサービスの大規模普及。ネットワーク拡張は完了まで数年はかかる。また、拡張はEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)市場にもおよび、ここでは3~5年で僻地地域での収益を押し上げることになる。地域別の5年予測では、EMEA(CAGR 5.0%)、アメリカ(CAGR 4.7%)、APAC(CAGR 3.7%)。収益創出をベスにするとランキングは、アメリカ(Americas)、APAC、EMEAの順になる。
パケット・オプティカルトランスポートセグメント(P-OTS)は、この先5年の成長率が最も高く(CAGR 7.2%)、2018年には年間20億ドルに達する。P-OTSセグメントは2008年ごろに市場に登場。キャリアやエンタプライズが、IP環境に移行するにともない必要になってきた専用のIPから光へのプラットフォームをベンダが市場投入し始めたためである。このセグメントは最初に予測されたほど成長しなかったが、ベンダは最小の投資で光ポートフォリオを拡大できる新たな機会を得られるため、この光市場セグメントへの新規参入を惹きつけることになった。キャリア、コンテンツサービスプロバイダ、エンタプライズがオールIP環境に移行することを考えると、このセグメントは予想を上回る潜在的成長が見込める。
長距離(LH) DWDM(CAGR 4.7%)、メトロDWDM (CAGR 4.7%)、MSPP(CAGR 4.0%)などのレガシー製品セグメントは引き続き成長する。これらの製品は、次の5年間の光ネットワーク総投資額の約85%を占める。これは製品セグメント間の関係、依存性によるものである、とACGは分析している。メトロDWDMとMSPPはエッジ装置であり、光ネットワークへの顧客インタフェース。メトロは通常、キャリアEthernetベースビジネスサービスをサポートするために導入される。これらのエッジ装置の導入は、相互接続のためにLH DWDMプラットフォームの必要性の原動力となっており、この予測期間で減少することのない傾向と言える。ほとんどのLH DWDMベンダは現在100Gインタフェースを出荷しており、さらに高い伝送レートへのロードマップ、デモンストレーションを発表している。
この先5年でマイナス成長が予測されている唯一の製品セグメントは、光クロスコネクト(OXC)セグメント(CAGR -6.0)とSONET/SDH(CAGR -9.1%)セグメント。これらの製品セグメントは光ネットワーキング市場で最も旧く、製品ライフサイクルは下降フェーズに入っている。OXC機能のほとんどは、LH DWDMやMSPPプラットフォームに吸収されており、この機能のために別の装置が不要になっている。キャリアの大半は、ネットワークをオールIPパケットベース環境に移行しようとしているので、レガシーSONET/SDH装置への投資も止めている。装置ベンダもSONET/SDHゲートウエイ機能をMSPPプラットフォームに加えてキャリアがこれらのレガシーシステムを局舎と顧客の両方でサポートできるようにしている。これら2セグメントは、ON投資のわずか4%となっており、2018年には約2%に落ち込む。
光ネットワーキング装置市場は、2013年の売上が10.1%伸びると予測されており、この予測期間では緩やかであるが堅実な成長が期待できる。
(詳細は、 www.acgresearch.net)

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