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UCLA、伸縮・折りたたみ可能な透明ディスプレイ開発

October 7, 2013, Vermont--UCLAの工学/応用科学ヘンリー・サミュエル校の研究チームは、透明で柔軟性のあるOLEDを開発した。このOLEDは、室温で繰り返し伸ばし、折りたたみ、捻ることができ、それでも明るさを維持し、原形は変わらない。
OLED技術は今日、多くのスマートフォンのスクリーンだけでなく、テレビにも使用されている。UCLAで開発された、この新しい超伸縮性OLED材料は、壁紙のような照明、侵襲の少ない医療器具など、多くの新たなアプリケーションへの利用拡大が期待できる。
この研究の主席研究者、UCLAの材料科学/工学教授、Qibing Pei氏は、「われわれの新しい材料は、完全伸縮自在の家電向け電子部品の基本構成要素となる。伸縮自在薄膜トランジスタの開発により、壁紙のように薄い完全伸縮自在インタラクティブOLEDディスプレイがまもなく実現する」とコメントしている。
研究チームは、このOLEDを1000回繰り返して伸ばし、元の形状、サイズから30%以上引き伸ばしたが、それでも機能は衰えていない。この材料の最大伸び率を見定める別のテストでは、機能を失うことなく原形の2倍以上に伸ばせることを確認した。さらに、180°折りたたみ、多方向に捻ることもできる。
この材料は、一対の新しい透明弾性複合材電極の間に、単層のエレクトロルミネセントポリマブレンドを挟んでいる。この電極は、ゴム重合体に銀のナノワイヤを網状にはめ込んだもので、デバイスは室温で利用可能。これらのレイヤの全てが完全伸縮、折りたたみ、可捩となっている。この新材料は、比較的簡単な全溶液ベースの工程で製造可能でもある。
研究チームは、この超フレキシブルOLEDが、単一のブロックライトではなく、マルチピクセルを包含できることも実証している。これは、数千ピクセルで構成される電子ディスプレイに道を開くものと研究チームは考えている。研究チームは、銀ナノワイヤベースの電極を斜交平行模様にアセンブリすることで仕上げている。
(詳細は、 www.ucla.edu)

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