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NELとAcacia、次世代コヒーレントDSP ASIC相互接続性評価

September 25, 2013--NTTエレクトロニクス(NEL)とAcacia Communications Inc.(Acacia)は、それぞれ開発を進める100Gb/sコヒーレント光通信向け次世代デジタル信号処理 ASIC(DSP)において、中距離向け動作モードの相互検証を完了した。複数ベンダの製品間でも互いに通信できる100Gb/sプラガブル光トランシーバの適用領域を、Ethernet標準が規定する30kmを超えて拡大できることになると期待される。
今日、10Gb/sプラガブル光トランシーバとして、業界デファクト製品10GBASE-ZR(~80km)が中距離メトロアクセス用途に数多く利用されている。このため、100Gb/sにおいても、Ethernet標準(~30km)を超えてなおプラガブルに交換できる光トランシーバソリューションの登場が待たれている。長距離向け100G DSP開発で業界をリードするNELとAcaciaは、それぞれの次世代DSP開発を進めるにあたって、100Gプラガブル向けに消費電力を抑える中距離動作モードにおいては互換性を持たせることで合意し、当該機能の相互検証を完了した。変調方式には長距離向けに実績のある DP-QPSK、誤り訂正符号には国際標準として確立されたGFEC(ITU-T G.709)をそれぞれ採用することにより、擾乱にも強い確実な互換性を提供する。
NELは、100G DSP製品を販売する唯一のチップベンダとして、世界中のシステムベンダや光トランシーバベンダが提供する長距離DWDM 100Gソリューションに幅広く採用されている。一方、Acaciaも、内蔵DSPや集積光部品の開発を自ら手掛ける先駆的な100G光トランシーバベンダとして、長距離100G製品市場の開拓に貢献してきた。業界を代表する両社による今回の連携は、デジタルコヒーレント光通信方式の適用範囲を、従来の長距離向けから中距離プラガブル光トランシーバ向けにまで拡大する重要な契機として、世界中のサービスプロバイダから大きな期待を寄せられている。
NELの100G コヒーレントDSP製品は、現時点で市場に流通する唯一のASSP(Application Specific Standard Product)ソリューションとして、光通信業界に変革をもたらしている。2013年3月には、プラガブルな100G CFPモジュール向けも視野に、次世代の低消費電力DSPに関して米国ブロードコム社とのビジネス連携を発表した。
Acacia の100G コヒーレント光トランシーバモジュール製品は、キャリア/データセンタ/ケーブルの各事業者やサービスプロバイダに、比類なき光性能を低コストで提供している。2013年5月には新たな$20 millionの出資ラウンドを成功させて、マサチューセッツ州メイナードの本社を大幅に拡張した。

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