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カリフォルニア大学リバーサイド校の研究チーム、「脳に窓」を造る

September 6, 2013, Riverside--カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)の研究チームは、新しい透明な頭蓋骨インプラントを開発した。これは文字通り「脳に窓」を提供するもので、脳腫瘍や外傷性脳損傷など生命を脅かす神経疾患を患う患者に新たな治療オプションを開くものとなる。
開発されたインプラントは、現在ヒップのインプラントや歯冠に使用されているのと同じセラミック材料、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)。しかし、重要な違いは、新開発のインプラントが透明になるように独自に処理された材料であるという点にある。
YSZは、人体の他のアプリケーションで耐久性があることがすでに実証されているので、この研究成果によりYSZを永久的な窓として使うことができる。この窓をとおして医師は脳のレーザ治療ができる。重要な点は、脳にアクセスするために、頭蓋骨の一部を繰り返し切除しなくてもよいことである。
レーザを使った治療は、多くの脳障害で非常に有望である。しかし、ほとんどのレーザは頭蓋骨を透過できないため、この治療の制限要因は頭蓋骨切除術であった。UCRチームが開発した透明なYSZインプラントは、頭蓋骨に永久的なのぞき窓を埋め込むことでこの問題に対処する。
同研究チームのYSZウインドウは、報告された透明頭蓋インプラントとしては最初のものではないが、人に使用できると考えられる点で初めてであり、この点は大きな差と言える。これは、YSZが本来的に頑丈であり、これまでに報告されたガラスベースのインプラントと比べてショックや衝撃に対する耐性が高いためである。これは安全性を高めるだけでなく、患者はそれを意識することも少なくなる。というのは、インプラントの脆弱性が軽減されたことで、目立つ保護用のヘルメットを装着する必要性が最小限になるからである。
(詳細は、 www.ucr.edu)

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