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古河電工、高感度イムノクロマト検査キットを世界で初めて開発

July 10, 2013, 東京--古河電工は、蛍光シリカナノ粒子(Quartz Dot)の開発を行っているが、これを体外検査薬である蛍光イムノクロマト技術に応用し、眼感染症の原因微生物の一つであるアカントアメーバを高感度で検出できる世界初の簡易迅速検査法を開発した。
愛媛大学医学部眼科学教室、大橋裕一教授(愛媛大)との共同臨床研究において、同検査法が迅速(判定30分以内)で、且つ従来の培養検査と同等以上の性能を示すことを確認した。
古河電工は、素材メーカとして「素材力」を活かした新規材料開発の1つとしてナノ粒子開発を展開している。その中でもシリカナノ粒子は生体親和性、安定性に優れた特性を示すことから、同社ではその内部に蛍光色素を含有させた独自のQuartz Dot®を開発。さらに携帯型簡易蛍光観察器(蛍光スコープ)と定量型蛍光測定器も合わせて開発し検査の簡素化、定量化も実現した。従来のイムノクロマト法よりも100倍も高感度な蛍光イムノクロマト検査キットの開発と、その臨床試験で有効性を確認できた。
開発品は、Quartz Dotとテストストリップ、抽出液から構成される一般的なイムノクロマト検査キットと同様のデバイス形態。検査方法は、抽出液で処理した検体とQuartz Dotとを混合させて、その混合液をテストストリップの端部に滴下し、テストストリップの蛍光発光を蛍光スコープで観察することで検出の有無を判断する。
古河電工は、現在、複数の診断薬メーカと体外検査薬を検討中であり、今後は、この実績を活かして開発を加速させ、Quartz Dotの早期上市および商品展開をめざす、としている。

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