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ナノストラクチャで太陽電池の効率向上

May 31, 2013, Helsinki--Aalto大学、Hele Savin助教授の研究チームは、結晶シリコン太陽電池の研究を進めており、セル表面を極めて小さなナノ構造でコーティングすることで太陽電池の効率向上が可能になると説明している。この新技術によって太陽照射の反射損失をほぼなくすることができる。経済性の高い太陽電池材料が、フィンランドアカデミーの研究プログラム、「フォトニック&モダンイメージング技術」内で開発されつつある。
ナノ構造ブラックシリコンコーティングは非常に反射性が低いという特徴があり、これによって太陽照射の大部分が活用できる。
Savin氏はシリコンのメリットについて、長期安定性、大量にあること、ローコストで無毒な元素であること、また先進的製造技術を上げている。「この太陽電池のもう1つの利点は、相対的に効率が高く、半導体産業で現在使われている製造技術と親和性があることだ」と同氏は説明し、さらに「とは言うものの、この技術は、まだ開発と改善が必要だ」とコメントしている。
太陽電池の効率はシリコンの純度に依存する。太陽電池では、例えばマイクロエレクトロニクスと同等の純度のシリコンを使うことはできないため、純度はかなり落ちる。さらに、太陽電池はシリコンディスク全体を利用するが、トランジスタは、例えばシリコンディスクの表面に置かれているだけだ。したがって、太陽電池では、マイクロエレクトロニクスと同予の方法で純度をコントロールすることはできない。
Savin氏の研究チームの目標は、高価で純度の高いシリコンよりも純度が低い安価なシリコンを使いながら効率のよい太陽電池を製造する方法を見つけることであると言う。「この点は、すでにかなりの成功を収めている。ある有望なな技術を、ヨーロッパの大手太陽電池メーカーが製造段階でテストしているところだ」。
この他、研究チームは、シリコン太陽電池の、いわゆる光誘起劣化の原因の解明にも取り組んでいる。
(詳細は、 www.aka.fi)


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