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100G光ネットワーキング市場、10億ドルを突破

May 30, 2013, London--調査会社Ovumは、1Q13光ネットワーキング(ON)グローバル市場が145億ドルだったと発表した。
市場の重要な変化として同社は、次の3点を挙げている。1つは、中国の大手ベンダZTEがアルカテル-ルーセント(Alcatel-Lucent)を追い越してNo.2のポジションを確保したこと。光ネットワーキングで中国ベンダが初めて上位2つのランクを占めた。2つ目は、100Gの成長が際だっており、年間の売上が初めて10億ドルを超えたこと。第3として、「市場の成長全体が困難な状態にとどまっており、装置ベンダは厳しい状況に置かれている。前期比、前年同期比で伸びているのは富士通1社のみ」と分析している。
「暦年第1四半期に市場が下降するのは珍しいことではないが、今回の下降は深刻だ。前年の第1四半期に対して5四半期連続で市場が下降しているからだ。また、四半期の売上はこの6年で最低レベルを記録した」とOvumのネットワーク・インフラストラクチャ担当アナリストRon Kline氏はコメントしている。「明るい面は、100Gが前期比、前年同月比とも引き続き力強い成長を見せていることだ。4Q12に対して1Q13の100Gポート出荷は41%増、売上は24%増、年間の売上は初めて10億ドルを超えた。1Q13に20ベンダが100G出荷で売上を出しているが、この1年を通じて市場参入を予定しているベンダはもっと多い。ベンダのガイダンスは慎重ではあるが楽観的。短期的には受注が伸びると見ているが、長期的見通しは、はっきりしない」。
新しい市場シェア分析ではアナリストは、100Gの他に、OTNスイッチング装置を含む次世代の統合パケット・オプティカル装置の販売が前年同期比で伸びていると指摘している。ただし、40G装置の年間の販売は初めて落ち込んだ。これは、ベンダが100G価格を意欲的に設定していることから、40G市場の低迷が始まったことを示している。地域的に見ると、前年同期比で投資が落ち込んだのはAPACとEMEA、北米は横ばい、中南米は15%成長。
現在の市場低迷の背景をアナリストは、非IP/Ethernetアグリゲーション装置への投資シフトが早まったこと、ヨーロッパの景気低迷、ベンダ間の競争激化による価格低下と見ている。
「1Q13グローバルON売上分析結果は、2013年4月に発表した当社の予測と一致している。Ovumの予測では、光ネットワーキング市場は、2012-2018年にCAGR 2.7%で成長して2018年には171億ドルに達する。全ての地域でON市場は2013年に成長を再開する。2012年に財政を引き締め投資を遅らせていたキャリアが計画を再開するためだ。IP、ビデオ、モバイルデータ、データセンタの拡張が都市部で伸びており、遠隔地はネットワークフットプリント拡張と容量増の促進剤となっている。2013年は海底ネットワークも拡大する」とKline氏は分析している。


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