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3M、家電機器ディスプレイの色を実際の色に近づけるQDEF開発

May 24, 2013, ST. PAUL--3Mは、新しい3M量子ドット強化フィルム(QDEF)の開発が最終段階に入っていると発表した。
この新しいフィルムにより、現在のLCDデバイスと比較して50%まで多くの色を表示することができる。3MはNanosys社と提携して、3M QDEF(Quantum Dot Enhancement Film)ソリューションを実現した。これにより、スマートフォン、タブレット、テレビなどの家電機器がより明るくなり、エネルギー効率が向上する。
現在のLCDは一般に、表示できる可視光スペクトラムは35%以下だった。これは、LCDでの鑑賞体験が、現実世界で人が見るものとはかけ離れていることを意味する。色域の広いディスプレイでは消費者は、より直感的でイマーシブな、実際に近い色を楽しむことができる。
これまでの数年、3Mライトマネージメント技術は、LCDをより薄く、軽く、エネルギー効率を高めてきた。今日まで、LCD業界全体でカラーパフォーマンスは大きく変わっていない。3Mの研究データによると、3MのQDEF対応ワイド色域デバイスは、他の標準的なデバイスとは明らかに違っており、飽和密度が低いディスプレイと比べるとディスプレイを長く見ていられる。
QDEFは、量子ドットの発光特性を利用して理想的なLCDバックライトを実現している。これは、LCDの色と効率の性能で最も重要な要素の1つ。量子ドットは、非常に正確な波長で発光するように調整できるので、ディスプレイメーカーは、高度に最適化されたバックライトを造ることができる。このようなディスプレイは、LCDに必要な赤、緑、青の波長を正確に表示して最適な色とエネルギーパフォーマンスを実現できる。バリアフィルムで保護された何兆もの量子ドットがLCDバックライトユニット内に収まっている。この新しいフィルムは、すでにLCDバックライト内にあるものを置き換えるので、製造工程に新しい装置は必要なく、LCDメーカーの工程にも変更はない。
(詳細は、 www.3m.com / www.displayweek.org)


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