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量子ドットに銅イオンを添加して光特性を微調整

May 15, 2013, Chicago--4個の銅イオンを各量子ドットに添加(ドープ)してこのナノ結晶の光特性を微調整し特殊な色を作り出す可能性に道が開けた。
シカゴのイリノイ大学(UIC)の研究チームは、正確に4個の銅イオンを各量子ドットに添加する方法を開発した。この「ゲストイオン」が量子ドットの光特性をファインチューニングし、これによって特殊色を作り出す可能性が開かれた。
UICの化学担当助教授、この研究の主任、Preston Snee氏は「結晶性が完全であれば、量子ドットは予想できないようなものになる、極めて放射性が強い世界最高の染料になる」とコメントしている。
UIC大学院生、論文の筆頭著者、Ali Jawaid氏によると結晶格子にゲストイオンを添加することは非常に難しい。個々の量子ドットでイオンの数を制御することはトリッキーで難しい。ゲストイオンの平均数を目標にするだけでは、適切な電気特性、光特性を持つ量子ドットを作り出せない。
Jawaid氏は、各ドットが正確に4個の銅イオンを持つ完璧な量子ドットを高信頼に作り出す方法を開発した。Snee氏は、「この方法により他のゲストイオンに置き換えることも安定的にできる」と考えている。
研究成果は、ACS Nanoオンラインに発表されている。


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