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ファーストソーラー社とのパートナーシップ契約の協議開始

April 12, 2013, 東京--JX日鉱日石エネルギー(JX Nippon Oil & Energy Corporation)と米国太陽光発電メーカーFirst Solar(FS社)は、FS社が製造を予定している米国テトラサン社(TetraSun)の技術を用いた結晶シリコン系高効率太陽電池モジュールの日本市場での販売事業に関するパートナーシップ契約について協議を開始した。
テトラサン社は、結晶シリコン系高効率太陽電池セルを安価なコストで製造する独自技術の開発を行う米国ベンチャー企業であり、JX日鉱日石エネルギーは、2009年に同社へ出資し、筆頭株主としてその研究開発活動を支援してきた。
テトラサン社とJX日鉱日石エネルギーを含む株主は、テトラサン社が有する技術による結晶シリコン系太陽電池セル生産プロセスの確立に一定の目途がついたことから、世界有数の量産技術を持つFS社の主導により、確実かつ早期に量産化を図ることとし、FS社がテトラサン社の全株式を取得することに同意した。
今後、JX日鉱日石エネルギーは、FS社が生産する高効率太陽電池モジュールについて、日本市場における独占販売権の取得を目指して協議を進めていく。
テトラサンのコア技術は「独自のセルアーキテクチャであり、高効率と高コストという歴史的な結びつきを打破するものである」とFS社は説明している。他の高効率結晶シリコンセルに比べると、テトラサンの先進的セルデザインは簡素化され、製造に最適化されていて、必要となるプロセスステップは少なく、トレランスも広い。このデザインにより、直ちに利用可能な装置を使用して、高歩留まりで量産することが可能になっている。コスト効果については、大型(156mm) n-タイプウェハを使用し、高価なシルバーと透明導電性酸化物(TCO)を不要としていることで、コストダウンが図れる。また、この技術は低いパワー温度係数の恩恵で、典型的なシリコンPVモジュールに比べて、暑い気候でも優れたエネルギー収量が可能。FS社は、この新しい技術の商用量産を2014年下半期に予定している。

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