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米国海軍、コスト節約レーザ技術導入計画を発表

April 11, 2013, Arlington--米国海軍は、2014年事業年に初めて固体レーザ兵器を船に搭載すると発表した。
「指向性エネルギー戦略、特に固体レーザが最優先の科学技術プログラムになっている。固体レーザプログラムは、前方展開戦力に最先端の能力を搭載するという取り組みの中核である」と海軍研究所長、Matthew Klunder海軍少将は語っている。同少将によると、この能力は非対称の脅威に対する防衛におけるコスト問題に対して無理なく導入できる価格という答になる。「このような新しいアプローチは、財政難の環境においては極めて重要である」と同氏はコメントしている。
レーザをUSS Ponceに搭載すると発表したのは、海軍の研究チームが継続的に行っている指向性エネルギー兵器の開発が大きく進捗したためで、これによって予定より2年早くレーザ兵器を船上で使用できるようになる。2014年の海上でのデモンストレーションは、近々の海軍指向性エネルギーポートフォリオの一環であり、船舶、航空機、地上システム搭載に向けて迅速な配置、実証、試作品製造が期待されている。
「われわれの控え目なデータによると、指向性エネルギーの1回の照射は1ドル以下である。ミサイル1発で数十万ドルかかるのと比較すると、指向性エネルギー兵器のメリットは明らかだ」とKlunder氏はコメントしている。
海軍研究事務所(ONR)と海軍海洋システム司令は、移動する水上戦闘艦に搭載した高エネルギーレーザのデモンストレーションを行った。また、遠隔の有人航空機に対するデモも実施した。このようなデモンストレーションの慎重な計画を通じて、また他のDOD機関による投資を活用することで、研究チームはレーザの耐久性、パワー、ビーム品質の向上を図り、レーザ兵器の射程を2倍以上に延ばした。
ONRの固体レーザ技術成熟プログラムの担当将校、Peter A. Morrision氏は「未来はここにある」と言う。「固体レーザは、指向性エネルギーで革命的な近代兵器に大きく前進した。ナイフと剣の時代の火薬と同じだ」。
関係者は、固体レーザは画期的な技術であると理解している。これにより海軍は、極めて安価なマルチミッションの兵器を使えるようになる。十分なマガジーン(弾倉)を持ち比類のない精度、射程、制御機能を持っている。レーザは電気で動作するので、パワーがある限り発射できる。また、火薬や爆発物を船に搭載する必要がないため、安全である。
レーザは、動的兵器を補完し、柔軟な船舶防衛能力を形成する。これによって、従来の兵器コストのほんの一部で小ボート群や無人航空機に対する防御を改善できる。
先進技術は、これまでなかった様々な選択肢を船員に与える。レーザ兵器の出力を制御することで、死に至らしめないで無能力化し、阻止することから、破壊に至るまでの範囲で制御することができる。
「将来的にミサイルは、光の速度で飛ぶ極めて正確で高エネルギーのレーザビームに簡単に勝てなくなるだろう」とKlunder氏は見ている。
USS Ponceのデモンストレーションに続いて、海軍と国防省は安価なレーザ兵器を艦隊に組み込む方法を引き続き研究する。
(詳細は、 www.navy.mil)

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