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レーザ光の刺激でコカイン中毒を一掃

April 10, 2013, San Francisco--国立衛生研究所(NIH)とErnest Gallo Clinic、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究者は、脳の一部をレーザ光で刺激することによって、ラットの中毒行動を一掃できることを実証した。逆に言えば、常習性のないラットを強迫的にコカインを追い求める行動に変える。
NIHの薬物乱用国立研究所、所内研究プログラム科学ディレクタ、Antonello Bonci, MDは「前頭前皮質の縁前方域にレーザ光を照射すると、強迫的コカイン追求は消える」と説明している。同氏は、UCSFの神経学非常勤教授、Johns Hpkins大学非常勤教授でもある。
この新しい研究は、強迫的コカイン中毒で前頭前皮質が中心的役割を果たしていることを実証している。また、NIDAのBilly Chen氏によると、これは直ちに人でテストできる新たな治療法でもある。 
レーザ利用をベースにした新しい人の治療法は全くなかった。ほとんどが頭皮外に電磁刺激を与える、経頭蓋磁気刺激(TMS)と呼ばれるものだった。Chen氏によると、このアプローチが役に立つかどうかを試験するために臨床実験が計画されている。
米国では、コカイン乱用が大きな公衆衛生問題となっている。また、仕事の生産性喪失、稼ぎの損失、コカイン関連の犯罪、投獄、調査や治療、予防計画など、社会に大きな重荷を負わせている。
人的犠牲は殊に大きく、推定で140万人のアメリカ人が薬物中毒にかかっている。2008年だけで緊急外来受診は482,188に上る。これは35歳以下の人々の心臓発作の最大因となっている。
コカイン中毒の顕著な特質の1つは強迫的服薬、たとえ生命を破滅させても服薬を抑えられない。
Bonci氏によると、この新しい研究は、強迫的なコカイン中毒に似た症状を示す動物モデルで行った成果。この動物は、人間の中毒患者のように、自らを害するように条件付けられていても誤った決定によりコカインを服薬する。
このラットに関連した電磁的研究では、ラットの前頭前皮質の活動が極めて低いレベルであることが示された。脳のこの部分は、衝動制御、決定、行動の柔軟性に関わる基本的な領域。人間の脳を想定した同様の研究も、強迫的にコカインを服用する人々のこの領域で同じパタンの低いレベルの活動が示された。
脳のこの領域の活動を変えることが中毒症状に影響があるかどうかをテストするためにChen氏の研究チームは光遺伝学と言われる技術を利用して、レーザによってこの領域の活動をON/OFFした。
まずロドプシンという光に反応するタンパク質を、遺伝子工学を用いてラットの前頭前皮質のニューロンに挿入。レーザでこの領域を活性化してロドプシンに神経細胞をON/OFFさせた。神経細胞をONにすると強迫的行動が消え、OFFにすると非中毒性が中毒性に変わることを見出した。
Bonci氏によると、TMSという技術で人間の前頭前皮質の同様の活性化を起こす方法がある。これは外部電磁界を脳に適用し、抑鬱状態の治療に用いられている。
Bonci氏の研究チームはNIHで臨床実験を開始する計画であり、そこではこの技術を週に数回使用してコカイン中毒患者の前頭前皮質を刺激し、患者が脳のこの部分の活動を回復し、ドラッグ服用をやめることの支援になるかどうかを見る。
(詳細は、 www.ucsf.edu)

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