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キヤノン、動画撮影専用35mmフルサイズCMOSセンサを開発

March 8, 2013, 東京--キヤノンは、動画撮影専用の35mmフルサイズ高感度CMOSセンサを開発し、そのセンサを搭載したカメラで撮影に成功した。
高感度・ノイズ低減を実現したCMOSセンサにより暗闇での動画撮影が可能
キヤノンが新たに開発したのはフルHD動画撮影専用の、高感度35mmフルサイズのCMOSセンサ。 画素の大きさは19×19μmと、キヤノンのデジタル一眼レフカメラの最上位機種であるEOS -1D Xなどに使用されているCMOSセンサに比べて7.5倍以上の面積を持っている。 また、画素部および読み出し回路には、画素が大型化すると増える傾向のあるノイズを低減するための新技術を搭載。 これらの技術により、肉眼では認識が困難な、三日月の明かり程度(0.03lux程度)の低照度な環境でも鮮明な動画撮影が可能になる。 天体の動画撮影では、肉眼での認識レベルに近い電子増倍型CCDで撮影できるのが6等星程度であるのに対し、今回開発したCMOSセンサでは8.5等星以上の暗い星の撮影が可能。
キヤノンは、このCMOSセンサを搭載したカメラの試作機を用い、線香の光以外には光源のない室内の様子(0.05~0.01lux程度)や、ふたご座流星群など、さまざまな場面での試験撮影に成功した。 キヤノンはこの技術の、天体・自然観測や医療研究などでの活用や、監視・防犯機器などへの応用を検討するとともに、より革新的なCMOSセンサの開発を進め、撮影領域の拡大と新しい映像表現の世界の開拓を目指す。

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