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UKの研究チーム、SPring-8を使用して白内障治療の研究

March 4, 2013, London--Barbara Pierscionek教授の研究チームは、目のレンズにおけるタンパク質の傾斜分布が、以前考えられていたように滑らかではなく、階段状である可能性を示唆した。この研究成果は、目の成長の仕方に新たな視点をもたらし、白内障が進んだ患者の治療に用いる合成レンズの改善に繋がる。
同教授によると、現状では人工的な補填物は実際のレンズの品質に匹敵するものではない。「メーカーが、焦点を変えられるような改善したレンズの開発にこの研究成果を使うと、患者の視力改善にこの研究が役立つ」と同氏は言う。
Pierscionek教授は、最近の研究の多くを日本のSPring-8、世界最大の第3世代サイクロトロン施設で行った。サイクロトロンは、電子を光速近くまで加速し、X線を生成する。電子が直径1.4kmのストレージリングに注入され、結果として得られるX線がサイト周囲に点在する実験ステーションに供給される。「このX線は、他の照射よりも人体や軟組織への透過性が優れているため、エンジニアや研究者は、金属からバクテリアまで何でも深く観察することができる。同教授によると、計測にあたっては、サンプルを可能な限り自然の状態に保っておくことが重要。「シンクロトロンは非常に高度な装置であるので、レンズがまだ眼球にある状態で計測することができる」とPierscionek教授は説明している。
さらに進んだ解析が現在Kingston大学の研究室でで行われている。
(詳細は、www.kingston.ac.uk)

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