All about Photonics

Home > News > News Details

News Details ニュース詳細

フィンランドVTT技術研究センタ、画期的なガスセンサ技術を開発

March 1, 2013, VTT--欧州プロジェクトで開発されたガスセンサが、感化な小型機器に実装可能になっている。現行の実験室グレードの装置と同等か、それよりも高速、高感度のセンサが実現可能になる。
干渉計とMEMSカンチレバーなどのパーツを持つ光-音響ガスセンサによって、超高感度で可搬型の計測機器が製造可能になった。最高感度には赤外光源としてレーザが必要になるが、小さなガス濃度を計測するローコストの可搬機器では新しいIR LEDで十分足りる。
この技術には多くの潜在用途があり、例えばヘルスケア、大気汚染監視などがある。また、国防や労働安全にも使える。
MINIGASプロジェクトは、欧州委員会が資金サポートし、フィンランドのVTT技術センタがまとめ役を務めた。試作機は2つ作り、1つは空気中の極めて低レベルのメタン検出用、もう1つは温室効果ガスのモニタに必要なレベルで、二酸化炭素や水蒸気を高精度に計測するための装置。可搬型計測装置のパフォーマンスは、現行の実験室グレードの製品に匹敵するものとなっている。
この新しい技術をベースにして製造準備にかかっている企業が複数社ある。さらに開発を進めているのはフィンランドのGasera Oy社。同社は、このプロジェクトで開発されたパーツを自社のガスセンサですでに使用している。同社によると、3年以内にこの技術をベースにした製品の販売を開始する予定。計測装置企業、Selex(イタリア)やDräger (ドイツ)、LEDコンポーネント開発・製造会社IoffeLED(ロシア)も将来の製品に向けて、開発されたパーツの調査を行う計画があると言う。
VTTのプロジェクトでの役割は、LTCCパッケージングの開発および、微小光センサに適するように集積技術を開発することだった。
MINIGASプロジェクトの総予算は260万ユーロ。
(詳細は、www.vtt.fi)

製品一覧へ

関連記事

powered by weblio





辞書サイトweblioでLaser Focus World JAPANの記事の用語が検索できます。

TOPへ戻る

Copyright© 2011-2013 e.x.press Co., Ltd. All rights reserved.