Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

February 22, 2013, Berlin--VI Systemsとイリノイ大学(University of Illinois)は、低い受信光パワーでMMF １km、エラーフリー25Gb/sデータ伝送に適した新しいシングルモードフォトニッククリスタルVCSELの実証実験を行った。
フォトニッククリスタルVCSELは、最上位層にマイクロホールパタンを形成し、低電流密度で高い変調帯域が得られる。このレーザのシングルモード動作により波長分散が抑制されるので、伝送距離を延ばすことができる。これは、ベルリン工科大学での計測で確認されている。
VI Systems GmbHとイリノイ大学電気&コンピュータ工学部は、フォトニクスウエスト会議(Photonics West Conference)で、新しいシングルモードフォトニック結晶VCSELの共同デモンストレーションを行った。このフォトニック結晶(PC) VCSELは、VI Systems独自のウエハから製造されている。同ウエハは、Urbana-Champaignイリノイ大学で加工され、トップミラーにフォトリソグラフィパタンのマイクロホールを持っている。この工程により、VCSELは850nmでシングルモード動作が可能になっている。
5.4kA/cm2の低電流で動作するPC VCSELにより、18GHz -3dB帯域が可能になる。OM4マルチモードファイバ1kmで25GHzエラーフリー光データ伝送が、VI Systemsの高速フォトレシーバモジュールで、わずか70μWの低受信パワーが実現された。
シングルモードVCSELは、850nm波長で光ファイバの波長分散の影響を抑制することでMMFでの伝送距離を延ばすことができる。これは次世代データコムやコンピュータ通信標準の超高速伝送レートでは特に重要になる。