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三菱電機、2012年度研究開発成果を発表

February 15, 2013, 東京--三菱電機は、研究開発成果披露会において19件の成果発表を行った。新規案件6件には、「世界最高性能の光通信システム用誤り訂正技術」「100Gbps光伝送技術」が含まれている。

世界最高性能の光通信システム用誤り訂正技術を開発
三菱電機は、光通信システム用に世界最高性能の符号化利得12.0dBを実現した誤り訂正技術を開発した。光通信システムの伝送距離が従来の4倍に延伸可能となり、日米間(約9,000km)など長距離の1波長100Gbps高速大容量通信の実現に貢献する。

開発の特長
・世界最高性能の誤り訂正技術
高い誤り訂正性能のLDPC符号(Low-Density Parity-Check:低密度パリティ検査符号)、BCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem:代数系で定義される誤り訂正符号)符号・軟判定技術(情報の確からしさに優劣をつけ、情報を判定する技術)と組み合わせることで世界最高性能の符号化利得12.0dBを実現
・光通信システムの高速大容量化に貢献: 符号化利得12.0dBの実現により日米間(約9,000km)など長距離光通信システムで1波長100Gbps伝送が可能
この技術は2014年度に光伝送装置に搭載される予定。

「100Gbps光伝送技術」の開発
三菱電機は、都市間通信を支える光ネットワークにおいて、従来の2.5倍の通信速度となる100Gbpsの通信を実現する「100Gbps光伝送技術」を開発した。これにより、急速に拡大する通信トラフィックに対応する高速大容量の都市間通信ネットワーク構築に貢献する。
技術の特長
・都市間通信の高速大容量化に貢献する100Gbps光伝送装置: 新開発の光トランシーバと光集積送信モジュールにより、100Gbpsの光通信を実現。光送受信部の消費電力当たりの通信速度(電力効率)を従来比20%向上。
・100Gbps長距離伝送を実現する光トランシーバ: デジタルコヒーレント技術により、1波長で100Gbps伝送を実現。軟判定誤り訂正機能により、1,000km以上の長距離伝送が可能。
・100Gbps光伝送装置の小型化に貢献する光集積送信モジュール: 個別部品の1パッケージ集積化により5分の1のサイズに小型化。
 これらの技術は、2013年度製品化の予定となっている。

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