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レーザで脳内の個々の神経細胞を制御

February 8, 2013, Freiburg--フライブルクとスイス、バーゼルの研究チームは、インプラントを開発し、これによって特定の神経細胞の遺伝子操作を行い、それらを光による刺激で制御し、同時にその電気活動を計測することができると発表した。
フライブルク大学、マイクロシステム工学部(IMTEK)、同大学バーンシュタインセンタのBirthe Rubehn氏およびバーゼルのフリードリッヒミーシャ生物医学研究所(Friedrich Miescher Institute for Biomedical Research)の研究チームが、開発したインプラント試作品についてLab on a Chip誌で報告した。それによると、レーザパルス光により、脳の神経細胞の活動に、制御しながら影響を与えることができる。
研究チームは、新しい遺伝子工学を用い、異なる波長の光を照射することで神経細胞の活動を変えることができた、と報告している。光遺伝学では、ある種の藻の遺伝子を他の組織、例えばマウスのゲノムに注入する。その遺伝子が、光に感度のある孔となり、荷電粒子が神経細胞の細胞膜に入る。この孔を加えたことで、神経科学者は細胞の電気活動をコントロールすることができる。
フライブルクとバーゼルが開発したこの新しいインプラントだけが、この原理を実際に実用的にすることができる。このデバイスは、先端がわずか1/4mm幅、厚さは1/10mmで、ポリマベース。ポリマは、神経システムへの埋込の安全性が実証されているプラスチック。これまでに開発されたプローブと対照的に、遺伝子操作に必要な物質を注入することができ、神経細胞に刺激を与えるための光を照射し、同時に様々な電気接触を通じて効果を計測できる。研究チームは、連続生産に向けた技術の最適化を図るとともに、時間経過にともなって注入チャネルが分解する第2のバージョンの開発を考えている。これによりインプラントのサイズを大幅に縮小できる。
(詳細は、www.uni-freiburg.de)

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