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NEC、1Tbps大洋横断相当の長距離リアルタイム伝送に成功

January 18, 2013, 東京--NECは、光信号の搬送波(サブキャリア)を重ねあわせるスーパーチャネル技術と超高速デジタル回路技術を用いて、世界で初めて、リアルタイム処理による1Tbpsの大容量信号の長距離伝送に成功した。
今回の実験では、100Gbpsのサブキャリア信号を高密度に重ねあわせて、1Tbpsスーパーチャネル信号を生成し、その信号を5,400kmの大洋横断に相当する長距離伝送した後、デジタル回路でリアルタイム処理を行い、エラーのない高品質な伝送が可能であることを実証した。
現在、100Gbps信号による大容量伝送技術の商用利用が急速に拡大している。一方、更なる大容量化に向けて、より効率的に伝送帯域を活用するための技術として、スーパーチャネルが大きな注目を集めている。同技術は、個々のサブキャリア信号のスペクトル形状を最適化することにより、現在主流の波長多重方式による周波数利用効率を上回る大容量伝送を実現することができる。
今回NECが実施した実験では、1Tbpsスーパーチャネル信号を生成するために、software-defined pulse shaperとflexible-grid real-time 100Gb/s subcarriersの2つの技術を組み合わせた。Software-defined pulse shaperは、サブキャリア信号の波形(スペクトル形状)を微細に最適化することにより高密度な重ねあわせを可能とするとともに、伝送による歪み劣化を抑圧し、柔軟かつ効率的な伝送帯域の利用を実現している。また、Flexible-grid real-time 100Gb/s subcarriersは、デジタルコヒーレント回路による100Gbpsサブキャリア信号の実時間送受信処理を実現。これら2つの技術により生成したビットスーパーチャネル信号を、総延長5,400kmの長距離伝送路をエラーフリー伝送させることに成功した。この技術により、現在の100Gbps信号を用いた通信ネットワークに対して、周波数利用効率(通信容量)を約43%向上できる。

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