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アバゴ、産業用途50MBd光ファイバ・レシーバ発表

December 7, 2012, San Jose/Tokyo--アバゴ・テクノロジー(Avago Technologies)は、820nm波長の光ファイバ向けレシーバ製品シリーズ「AFBR-24x9xZ」を発売した。
同シリーズ製品のデータ伝送速度は最大50MBdで、フォトダイオードとデジタル処理機能を集積したICを採用していることが特徴。配電システム、スマートグリッド、工業オートメーションなどの分野における通信/制御ネットワークの用途に最適な製品群。
従来の光ネットワークでは、5MBdのデータ伝送速度が広く使われてきたが、この5MBdという速度は、変電所オートメーションやスマートグリッドを実現する上では十分なものだとは言えない。ネットワークを構成する装置の数や制御データ量の増加に伴い、高い信頼性と安全性を確保するためには、より広い帯域が必要になっている。このような背景から、多くの装置メーカは50MBdのデータ伝送速度を利用できるようになることに期待を寄せているが、既存ソリューションを利用した場合、数多くの外付け部品が必要になることが大きな課題となっている。アバゴの新製品であるAFBR-24x9xZは、このような課題を解決している。50MBdのデータ伝送速度を実現するとともに、従来は外付けされていたデジタル処理ICの機能を光ファイバ・レシーバ内に取り込んだ。それにより、1個の外付けICと18個のディスクリート部品が不要になった。
AFBR-24x9xZは、高コスト効率で、高性能な光ファイバ通信リンクの実現を可能にする。また、最先端の技術によって、1つのシリコン・チップにPDとデジタル処理ICの機能を集積していることから、業界最高レベルのEMI耐性が実現されている。この光ファイバ・レシーバと、光ファイバ・トランスミッタの「HFBR-14xxZ」または「HFBR-1712TZ」、MMFケーブルとを組み合わせた場合、3kmに及ぶリンク長での動作が可能。また、コネクタについては、業界標準のST、SMAに対応。さらに、100kBd~50MBdのデータ伝送速度に対応していることから、10BASE-FL、あるいは最高50MBdの独自プロトコルを用いる光ファイバ伝送システムで使用することが可能。
PDとデジタル処理ICの機能を集積しているという特徴から、AFBR-24x9xZは、システム・エンジニアの業務負荷の軽減にも貢献する。その理由についてアバゴは、「同等の用途で比較した場合、従来のソリューションよりも部品点数を75%以上削減できることに加え、EMC性能にも優れているから」としている。また、同シリーズ製品を採用した場合のトータルの消費電力は、従来のソリューションを使う場合に比べて20%以下に抑制(10BASE-FLを利用する用途での比較)。さらに、AFBR-24x9xZはRSSI(受信信号強度)機能も備えており、この機能を使用すれば、入力光の信号強度の表示によってシステムの診断を行うことが可能になる。

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