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Xbox Kinectをレーザピンセットインタフェースに利用

November 28, 2012, Dundee--ダンディー大学(University of Dundee)の研究チームは、世界で最も人気の高いビデオゲームコンソールの1つをレーザビームの操作に活用できることを示した。
応用光操作グループのDr. David McGloinの研究チームは、光ピンセット制御にMicrosoftのKinectモーションセンサを用いた。光ピンセットは、細胞サイズの粒子を捉え、動かし、回転させるために高集束レーザビームを用いる。
1970年代から世界中の実験室で広く用いられている光ピンセットには多くのアプリケーションがあるが、それを制御するインタフェースを見つけることが科学者にとって長年の課題となっていた。
Kinectの先駆的なモーションセンサによりゲームをする人は、ゲームコントローラではなく、身体の動きで動きを操作することができる。Dr. McGloin自身はXboxを保有しており、同僚とともに、光ピンセットとして使うレーザの操作にこの技術の利用可能性に注目した。
研究チームは、HoloHandsというインタフェースを開発。これにより研究者はKinectを利用して、身体で微小粒子の複雑な動きをコントロールすることができる。ユーザは、身体を動かして、コンピュータスクリーンに見えるように映し出された粒子を取り上げたり、押したりすることができる。手を振ることでユーザはトラップする範囲を作って粒子を捉えることができ、さらに腕と手の動きで粒子をつまみ上げ、動かすことができる。
このデバイスは、距離を測るためのカメラ、赤外レーザ、人の動きを3D追尾したデータを解釈するマイクロチップとで構成されている。研究チームは、石英小球体を動かし、HoloHandsをテストした。これがなければ、実験室では標準的な赤外ホログラフィックレーザシステムを使う。
HoloHandsを研究目的で使う前に、Kinectユーザにお馴染みのタイムラグと身体の動きを誤って解釈する点を克服しなければならない。さらに、計測量の決め方も課題となっているが、Dr. McGloinはHoloHandsには他の利用を当てるとしている。
「新しい世代の学生に光ピンセットの可能性を示す教育用具として大きな可能性がある。光ピンセットとビーム操作技術は、学部生の教育研究所でますます増えてくる。Kinectの利用により、ハイテク装置の制御インタフェースが安価になり、学際的技術の開発が期待できる」とDr. McGloinはコメントしている。

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