Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

November 22, 2012--MBDA Germanyは、防空能力を持つレーザ兵器システムに向けて一段と大きく踏み出した。
同社の高エネルギーレーザ実証機を用いて、ロケット、火砲、迫撃砲(C-RAM)反撃で完璧な連続展開を実証した。40kW(4×10kWファイバレーザ)レーザパワーを用いて、このレーザ実証機は2000mを超える射程で、空中標的への反撃を成功させた。
このテストのためにMBDAジャーマニーのレーザ実証機は、可搬容器に収容、大幅にコンパクト・軽量化し、パフォーマンスを改善した新しい光システムを装備した。テスト中、Cassidian提供のレーダ(SPEXER2000)とIRオプトロニクスシステム(MEOS II)を使用して、予めレーザの射程を定めた。内製の画像処理システム、マルチステージ制御システムを用いて、至近距離で標的に固定。
標的には、高度1000mで多様な飛行経路をとる砲弾モデルを用いた。機能制御、モニタリング、データ記録、可視化はすべて、可搬のコントロールセンタで設定し、テスト中のレーザとともに実証された。
MBDA市場/事業開発ディレクタ、Peter Heilmeier氏は、「今年上半期でレーザパワーを40kWに上げることに成功している。至近距離防衛用高エネルギーレーザ兵器に向けて大きく前進した」とコメントしている。