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ブロードバンドの伝送容量を2000倍に

November 13, 2012, Bangor--バンゴール大学(Bangor University)は、今後劇的に増大するインターネット速度と容量需要を満足させる最先端技術、「将来の使用にも耐える」画期的な技術を提案した。
同技術は、現行の光インターネット配線を利用するものであるが、現在の速度と容量を2000倍まで拡大することによってブロードバンド伝送増が可能であることを実証している。同大学によると、1秒で20本の映画をダウンロードできると言う。エンドユーザの伝送帯域需要は、すでに毎年70%以上の増加ペースとなっている。
この新技術を研究しているバンゴール大学電子工学部、Jianming Tang教授の研究チームは、「この光OFDM固有の利点は、既存のすべての技術と比べて、最高速伝送であることと最高の経済性、さらにシステム柔軟性が高いこと、優れたパフォーマンスの安定性である」と説明している。
現状の問題点は、既存のアクセス技術にある。加入者あたり100Mbps足らずを提供する技術は、将来必要になる超広帯域実現のボトルネックになっている。その解は、ネットワークと現在使用している技術にある。
バンゴール大学は、3年の研究プロジェクトで、安価な市販のコンポーネントを利用して、世界初の商用導入可能なスマート光OFDMモジュールとネットワークプロトタイプを開発しようとしている。これは、同大学独自のノウハウをベースにしており、エンド・ツー・エンド、リアルタイム光OFDMトランシーバを用いて実験的に実証されている。
コンソーシアム(OCEAN)でバンゴール大学と協働しているパートナーには、世界最先端の技術系企業や最先端の研究機関が含まれている。富士通セミコンダクタヨーロッパ、フィニサ・イスラエル、フラウンホーファーHHI研究所、VPIsystems GmbH。プロジェクト予算、300万ユーロはEU(European Union)から得ている。
「現在の商用利用できるブロードバンド接続と比べて、この技術はエンドユーザに、現行速度の2000倍のダウンロード速度を提供する。また、加入者が現在支払っている20Mbpsサービスの料金でQoSを保証する。加入宅の場所は問わない。明らかに、これは画期的な通信技術である」とJianming教授はコメントしている。
また、この技術はサービスプロバイダと装置ベンダの両方にとっては、ネットワーク設置およびメンテナンスコストの大幅削減となる。これは、現行の敷設ファイバネットワークを利用するが、そのインテリジェントシステムにより、不完全なファイバシステムや低品質のコンポーネントに対する耐性が高まる。このシステムにより、経済的な技術戦略の利用が可能になり、ネットワークアーキテクチャの大幅な削減、言い換えると、中央局のバイパス、多様なアーキテクチャの統合が可能になる。また、大幅に消費電力削減となるので、「グリーン」なソリューションでもある。

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