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ティーンエイジャーのストレス解消に「ブルー」ライト

October 25, 2012, Troy--疾病管理予防センタ(CDC: Centers for Disease Control and Prevention)によると、約70%の学童は十分な睡眠をとっておらず、8時間未満だという。このように限られた睡眠は、意気消沈、問題行動、成績不振、薬物の使用、自動車事故などに繋がっている。
レンセラー工科大学(Rensselaer Polytechnic Institute)の照明研究センタ(LRC)の新しい研究によると、朝、波長の短い光「ブルー」ライトに当たると、睡眠不足の青年は、その日の課題に対する準備ができ、ストレスに対処できるようになる、これは薄明かりよりも効果が大きいと言う。
この研究は、LRC光と健康プログラムMariana Figueiroディレクタ/助教授とLRCディレクタ/Mark S. Rea教授との共同研究。
腎臓が作るホルモン、コルチゾールのレベルは日々24時間リズムに従っている。コルチゾール集中は日中は低く、夕方に最小になり、その後夜間に再びゆっくりと上昇する。コルチゾールは夜間に徐々に上昇するだけでなく、目覚めた後の最初の30~60分でコルチゾールレベルは急上昇する。これはコルチゾール覚醒応答(CAR)として知られている。夜行性動物では、コルチゾールは夜、活動開始時にスパイク上に高まる。これは、覚醒とともに、休息から活動への移行と関係しているようだ。高いCARは、ストレスや問題の多い活動への対応改善に関連している。
「今回の研究成果で、短波長の光が睡眠不足の青年のCARを高めることが初めて示された。朝の光に当たることは、活動しようとしている身体を目覚めさすのに役立つのかも知れない。そうして人々は直面するかも知れない環境的なストレスに対して準備を整えるのだ」とFigueiro氏は説明している。
短波長の光は、夜間メラトニン抑制、体内時計のタイミングズレの抑制に最大効果があることが示されている。他の生体指標に対する短波長の光の効果は、まだ研究がすすんでいない。
この研究は、少なくとも一週間の間を置いた3泊を含む。参加者全員がDimesimeterを腕にはめて露光量を計測し、3週間の各人の活動/休息周期の規則性を評価する。Dimesimeterは、LRCが開発した小型のメモリ付露出計で、連続的に日周期の光と活動レベルを記録する。実験期間中、12~17歳の青年が1:30 a.m.に就寝、6:00 a.m.に起床、4.5時間の睡眠をとった。週毎に参加者は朝の短波長の青い光(470nm 40ルクスの光)もしくは、薄明かりを浴びた。
実験の結果についてRea氏は、「朝に短波長の青色光を浴びると睡眠不足の青年のCARが著しく高まる。薄明かりよりも一段と高まる。朝に短波長の光を浴びることは簡単ではあるが、1日の準備をすると言う点では実用的な方法だ」とコメントしている。
(詳細は、International Journal of Endocrinology)

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