All about Photonics

Home > News > News Details

News Details ニュース詳細

特別なコンタクトレンズで子供の近眼進行阻止

October 16, 2012, Washington--ニューヨーク州立大学(SUNY)のバイオメディカル研究者、David Troilo氏の研究チームは、特別なコンタクトレンズの使用により近眼の潜在的な治療をサポートできることを実験的に示した。研究チームによると、このレンズは、近眼の進行を抑えながら近視を矯正するように目の成長を誘導することができる。
米国では近眼の人が40%を超えており、アジアの一部の地域では子供の90%が近眼になっている。近眼は子供時代に始まり、歳とともに進行する。標準的な処方レンズは焦点ズレを矯正することはできるが、近眼を直すことはできない。また、子供の成長にともなって進行する近眼を遅らせることもできない。
近眼は、遠くのものからの光が網膜に焦点を結ぶことが困難になるほどに、目が長くなりすぎるときに進行する。Troilo氏にると、メガネやコンタクトレンズは焦点ズレを主視軸にフォーカスするように矯正するが、網膜周辺ではわずかに遠視状態を作り出す。子供は成長するので、周辺の遠視状態は近眼を悪化させる可能性がある。目は成長して、網膜は光が焦点を結ぶところに動いていくので、自ずと目がさらに長くなるからだ。
Troilo氏は、網膜周辺で光のフォーカスの仕方を変える特別設計のコンタクトレンズによって成長過程で望ましい方向に目の形状変化を誘導できることを示した。実験に用いたレンズは1個のレンズ内の異なる焦点力を利用する、つまり焦点力は交互にレンズ全域となったり、レンズ外周にとどめられたりする。この新しいレンズの実験から、予想通りにレンズが目の成長と屈折状態、焦点を変えることが分かった。レンズは、近眼を進行させる目の伸長を抑制することに成功した。

製品一覧へ

関連記事

powered by weblio





辞書サイトweblioでLaser Focus World JAPANの記事の用語が検索できます。

TOPへ戻る

Copyright© 2011-2013 e.x.press Co., Ltd. All rights reserved.