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グリーンレーザポインタで危険な化学物質をリアルタイムに特定

October 15, 2012, Washington--イスラエルの研究チームは、危険な化学物質をリアルタイムで特定できる新しい可搬型ラマン分光器を開発した。
この新しいセンサはコンパクトな設計であるため、安全に問題がある災害地域などに迅速導入が可能な筆頭候補となる。
ラマン分光は、高精度波長ビームを集束して微小サンプルを照射し、高感度ディテクタでサンプルから散乱した光のスペクトラムを検出する。ほとんどの散乱光は元の周波数を維持しているが、ほんのわずかなパーセンテージの光が波長シフトしており、このシフトは検査対象となるサンプルの固有振動モードに依存する。シフトした波長と元の波長を比較することでサンプルの化学物質を正確に特定することができる。
研究チームは、低出力ローコストの商用グリーンレーザポインタを用いてラマン分光器を作製することで、この技術のダウンサイズを実現した。グリーンレーザの短波長により、弱いラマン信号の検出が改善された。分光器はサンプル全体をスキャンして関心のある個別の粒子を発見する、これは大型のラマン顕微鏡で行われていることだ。
イスラエルのBen-Gurion大学物理学部の研究者、Ilana Bar氏によると、システム全体はモジュラ式、コンパクトな可搬型であるので、ドラッグ、爆発物、爆発残留物で汚染された対象物の犯罪捜査的検査、多様な混合物の検出への適用が容易になる。また、他の研究メンバーも、「適正な投資により、このシステムはコンシューマ製品としても迅速に導入可能である」と見ている。

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