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日本電気硝子、蛍光体ガラスホイールやレーザ封止用ガラスペーストなどを展示

October 10, 2012, Tokyo--日本電気硝子は幕張メッセで2012年10月2~6日に開催されたIT・エレクトロニクス製品・部品関連展示会「CEATEC 2012」で、レーザプロジェクタ用途を想定した蛍光体ガラスホイールや、レーザによるシール用ガラスペーストなどを展示した。
蛍光ガラスホイール(写真上)は同社が提供する蛍光体ガラス材料の応用製品として参考出品したもの。耐光性のメリットからレーザプロジェクタの波長変換素子に向くとしてサンプル展示を行っていた。蛍光体のないガラス、赤色蛍光体ガラス、緑色蛍光体ガラスに3等分したガラスホイールに青色レーザを照射することで、青、赤、緑の3色を発生させていた。ガラス層の厚さは100μm。
LEDの波長変換用の蛍光体はアクリル樹脂やシリコーン樹脂内に分散させるのが一般的であるが、ガラスに置き換えることによってさまざまなメリットがあるという。たとえば蛍光体ガラスはガラスと蛍光体の粉末を混ぜ合せて加熱して作製するが、樹脂よりもガラスの方が蛍光体に近い比重を持つことから、蛍光体がガラス中に均一に分散し、色のばらつきを極力抑えた質のよい光が得られる。比較的焼成温度の低いガラス材料を選び、蛍光体の劣化も抑えている。
耐光性、耐水性、耐熱性の面で樹脂など従来の媒質よりメリットがあるため、厳しい使用環境での用途や強度、精度が要求される際に有利である。これにより特殊用途の照明に採用されているという。
レーザシール用ガラスペースト(写真下)は、高温や湿気に弱い材料をガラス板ではさんで封止するためのもの。ガスや水分に弱く、かつ熱に弱く炉を使用したアセンブリ工程が採用できない材料に向く。有機EL材料などを想定している。加熱には近赤外域の半導体レーザ光の吸収を利用する。レーザであれば加熱は局所的であるため、熱に弱い材料にも十分対応できる。写真は厚さ約5μm、幅は1mmのペーストでリボン形状にしたサンプル。塗布厚さや形状、リボンなどの提供形態については相談可能。

蛍光ガラスホイール

蛍光ガラスホイール

レーザシール用ガラスペースト

レーザシール用ガラスペースト

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