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インターネット接続機器の数は2020年には280億を超える

October 9, 2012--IMSリサーチ(IMS Research)によると、インターネットに接続できる機器の数は2012年末に96億に達すると予測されている。
同社は、インストールベースのインターネット接続機器を調査しており、それによると接続デバイス増加の第3の波が加速しつつあり、これがネットワーク接続機器市場の成長を一段と押し上げ、2020年末にはインターネット接続機器の数は280億に達すると予測している。
96億という数字は強い印象を与えるものであるが、その75%は、固定通信、モバイル通信、コンピュータ、家電など、既存の接続機器で占められる。2020年には、これらのセグメントは、インストールベースの半分を占めるに過ぎなくなる。インターネット接続は、医療、産業、自動車の分野で今よりも一般的になる。現在インターネットに接続していないこれらの分野の機器がこの予測期間でIP接続可能となってインターネット接続するようになるため、潜在成長力は大きいと見られている。
IMSリサーチ副所長、Bill Morelli氏によると、IP対応機器の数を強力に拡大する原動力となるものは数多い。プロセッサ技術の目覚ましい進歩、特に低消費電力のプロセッサは、これまでネットワークに接続していなかった産業機器にとっては、重要な推進力になる。こうした装置の多くはエネルギー源へのアクセスが容易でなく、バッテリーパワーで動作するので、高効率で低消費電力のプロセッサが決め手になる。
インターネット接続機器の急増を可能にする別の原動力もある。先ず挙げられるのは、IPv4からIPv6への移行だ。これにより、IPアドレスの数が大幅に増える。IPv4プロトコルは、最大約43億の独自アドレスであり、これはすでに既存の接続機器が利用している。それに対して、IPv6は128ビット情報であるので、2128(=3.4×1038)のアドレスが可能になる。この点は、ビルの自動化、産業ネットワーキングなどを考える時、重要になる。次に、次世代モバイルネットワークの積極展開もインターネット接続機器増加の原動力になる。クラウドベースのサービスやアプリケーションを考えると、LTEネットワークの能力が大きな原動力になることが分かる。
IMSリサーチはインターネット接続機器市場の潜在成長力が膨大であると見ているが、この市場の立ち上がりにどの程度の時間がかかるかは明確ではないと考えている。「特に短期予測では、世界の経済状況を考え、それがインターネット接続機器の短期予測にどのように影響するかを考慮にいれることが要件となる。特に、今後2~3年は、マクロ経済的な要素により、市場の立ち上がりは緩慢になる。これには住宅市場も含まれ、ホームオートメーション、スマートアプライアンス、スマートメータなどのカテゴリーにも影響がでる。産業投資も低調になり、結果として装置のアップグレード頻度が下がり、新しい技術の実装が進まない」とMorelli氏は分析している。

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