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KDDI研、長距離光ファイバ伝送における世界最大容量の達成

September 25, 2012, 東京--KDDI研究所(KDDI研)は、日本電気(NEC)及び古河電気工業(古河電工)と共同で、光ファイバ1芯に7つの光の通路(コア)を設けることにより、従来の光ファイバ7芯に相当するマルチコア光ファイバとマルチコア光増幅器を用いた世界初の大洋横断級光伝送実験に成功し、長距離光ファイバ伝送における世界最大の通信容量を達成した。
実験では、それぞれのコアから漏れる信号の干渉を最小限に抑えることにより、大洋横断級の伝送に成功すると同時に、通信容量と伝送距離の積で表される伝送能力指数の世界最高記録177Pb/s・kmを達成。これは、100GS/s信号を用いた最新の商用波長多重システムに比べて、約15倍の伝送能力向上を実現している。今後マルチコア光伝送路のさらなる性能向上により、グローバルな光網のさらなる発展とグローバルなユビキタス社会の実現が期待される。
KDDI研、NEC、古河電工は、コア間の干渉を最小限に抑えた7つの光の通路(コア)を持つマルチコア光ファイバとマルチコア光増幅器を用いて、伝送距離6,160km、総容量28Tb/sの光中継伝送実験を行い、良好な通信品質が得られることを確認した。この成果についてKDDI研は、「マルチコア光ファイバ及びマルチコア光増幅器の開発と、長距離光ファイバ伝送で生じる信号の歪などを補正するデジタル信号処理技術や長距離光ファイバ光伝送路を適切に構築する技術等により実現したもので、その結果、長距離光ファイバ伝送における世界最大容量を達成することができた」と説明している。

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