All about Photonics

Home > News > News Details

News Details ニュース詳細

テラヘルツ分光・イメージング・システムをアステラス製薬が採用

August 31, 2012, 東京--アドバンテストのテラヘルツ波技術を応用した テラヘルツ分光・イメージング・システム「TAS7500」をアステラス製薬が採用した。
テラヘルツ分光・イメージング・システム「TAS7500」は、医薬品の内部を非破壊・非接触に分光解析・イメージングを可能にしたシステム。液体、粉体、固体といったさまざまな状態の製剤を分光解析し、その結晶形、成分、密度などを評価することができる。また、錠剤のコーティング膜の厚さや密度分布、多層錠の断層解析などを、2D/3Dイメージングで見ることが可能。
ますます複雑化が進む近年の医薬品開発において、より優れた薬効を示す医薬品原料の結晶形や錠剤の構造などを速やかに評価することは、医薬品メーカーの重要なテーマとなっている。「TAS7500」は、分光解析機能とイメージング解析機能により、それらの評価を高スループットかつ簡単な操作で実現し、医薬品の製剤研究やスケールアップ(量産化)の工期短縮に貢献する。
アステラス製薬技術本部 製剤研究所 経口剤工業化研究室 主任研究員、百瀬亘氏は、「『TAS7500』は、コンパクトな卓上サイズの中に、分光解析(透過、反射、ATR (Attenuated Total Reflection))とイメージング機能を取りそろえ、しかも高速かつ安定した測定性能を備えている。PAT (Process Analytical Technology) ツールの主流は現在のところ近赤外 (NIR) 分光法やラマン分光法だが、テラヘルツ波を用いた『TAS7500』は製剤開発のさらなる効率化に非常に有用だと考えている」とのコメントしている。さらに、技術本部製剤研究所製剤研究所長、迫和博氏は、「高品質な製剤を素早く、開発・供給する上でアステラス製薬が担う役割はますます増えている。こういった新しい分析機器を駆使し、有用性と信頼性の高い医薬品で世界の人々の健康に、より一層貢献したい」と語っている。

製品一覧へ

関連記事

powered by weblio





辞書サイトweblioでLaser Focus World JAPANの記事の用語が検索できます。

TOPへ戻る

Copyright© 2011-2013 e.x.press Co., Ltd. All rights reserved.