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世界のLED照明市場はアジアにシフト

August 14, 2012, Taipei--トレンドフォース(TrendForce)のLED調査部門、LEDインサイド(LEDinside)によると、世界の主要照明市場は、ヨーロッパの累積債務危機の影響を様々な形で受けている。
海外市場に大きく依存しているある中国のLED企業は受注の落ち込み、特にヨーロッパ照明市場でのオーダー減少に直面している。その結果、多くのLED企業はフォーカスを中国のLED入札市場に移し始めている。中国は、7月にLED助成金への入札を再開した。
2012年下半期展望についてLEDインサイドは、「停滞した世界経済がエンド市場の勢いを削いでおり、大規模照明プロジェクトにブレーキがかかっている。ほとんどの輸出企業は、進行中の中小規模照明プロジェクトや商用照明市場にフォーカスを変えている」と分析している。
LEDインサイドによると、主にヨーロッパのクライアントを持つ企業の受注は3Q12に、前期比20%以上落ち込んだ。2012年5月~7月期は、ヨーロッパのオーダーの落ち込みが最も際立った。2012年下半期(2H12)の展望が暗いので、ヨーロッパの販売業者はアジアに発していた注文を減らした。さらに、返済遅延により、ヨーロッパの大規模照明プロジェクトは停滞。2H12を見ると、中規模/小規模の照明プロジェクトは計画通り続けられる見込だが、価格競争は厳しくなる。
LEDインサイドの最新レポートによると、ヨーロッパのLED市場を除けば、LED照明需要、特にLEDバルブ/LEDチューブの米国市場における需要は、新規住宅プロジェクトにより毎月増加している。年の下半期は通常、住宅照明市場にとってピークシーズンであり、これまで米国市場は、世界経済の不透明感があるにも関わらず、ヨーロッパ市場よりもよかった。
欧米市場低迷により、フィリップスやオスラムなど世界の大手照明企業は、アジア市場重視を強めている。例えば、夏のエネルギー節約政策から、日本の人々はLED電球購入意欲を強めており、日本市場は3Q12の力強いLED需要に大きく貢献する見込だ。
さらに、中国のLED照明プロジェクトは、ほとんどのLED企業のターゲットになっている。2012年初め、入札勝者の製品品質に大きな差があったために、2012年個体照明プロジェクト助成金入札は7月に再スタートとなった。2012/2013年、LED街灯など屋外照明製品、LEDトンネル照明、LEDダウンライトのような屋内照明製品、安定器内蔵LEDリフレクタランプが助成金計画に含まれる。中国政府は、入札勝者の製品品質向上のために新しい入札では新基準を設けた。
1H12の中国のLED助成金入札は、多くのプロジェクトが停滞して予定通りには進まなかったが、新しい入札に設けられた新基準は、製品品質向上に寄与し、応札しようとしている企業にしきい値を設定する。助成金の額はまだ明らかにされていないが、政府のサポートがLED業界発展を後押しすることは間違いないと見られている。政府が関連助成金を増やし、市場での普及が始まると、商用、産業用および家庭用照明市場は、徐々に立ち上がってくると見られている。
(詳細は、www.ledinside.com)

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