All about Photonics

Home > News > News Details

News Details ニュース詳細

LEDフロントエンド装置市場、投資サイクルは大荒れ

July 9, 2012, Lyon--ヨール・ディベロップメント(Yole Developpement)の調査レポート「LEDフロントエンド製造」によると、LED市場は次の5年で大きな成長機会があるが、次の10年間の終わりには市場が飽和する可能性がある。MOCVDに牽引された装置市場は2010-2011年、前例のない投資サイクルを経験した。
このサイクルは、LCDバックライトディスプレイ需要、一般照明市場への期待、中国の中央および地域政府の豊富な助成金に牽引されたものだ。中国では、国内のチップ製造を刺激し、世界をリードするチップメーカーを立ち上げようとする狙いがあった。こうしたことから、大幅な過剰生産能力となり、これを吸収するのに12-18ヶ月かかると見られている。照明アプリケーションを原動力とする次の投資サイクルは2013年に始まるが、装置のスループットや歩留まりが改善されているため、以前の投資サイクルと比べて金額的に大幅に抑制されたものになると見られている。MOCVD装置市場は、2012-2017年の予測期間で43億ドルになる見込だ。
また、リソグラフィ、プラズマエッチング、PECVDとPVD装置は合わせて6億5000万ドルとなるが、若干の例外を除いて、トレンドは本質的に変わらない。ドライエッチング装置市場は、PSS (Patterned Sapphire Substrate)の普及が進んでいるので、2012年はまだ成長期にある。
「大部分のリソグラフィ装置の市場は縮小する、その理由は業界が大口径基板に移行し、最初はウェハ数が適度に増えるが、2015年には減り始めるからだ」とLED担当シニアアナリスト、Eric Virey氏は分析している。
PVD装置も次の投資サイクルでは穏やかな成長しか期待できない。Eビーム蒸着装置はコモディティ化しており、多くのベンダからローコストで購入できる。商機ありとしてアナリストが挙げているのはスパッタリング。業界が大口径ウェハを採用し、バッチからシングルウェハ処理に移行するなら、金属蒸着でスパッタリングが勢いづく、と見ている。
LED業界の問題点については、「業界が細分化しすぎていて規模の経済が機能していない」と指摘。今後3年(2012-2015)で大規模統合が期待されるが、これによりプロセスのスピードアップ、装置の標準化が起こり、規模の経済が可能になる。
LED製造は、ほとんどの半導体業界で時代遅れと考えられている方法を今でも使っている。統合によりLED「ジャイアント」(巨大企業)が誕生すると、IC業界初の製造パラダイム採用が進む。LED製造にシリコン基板を採用することでこのトレンドが加速する、とYole Developpementは見ている。
(詳細は、www.yole.fr)

製品一覧へ

関連記事

powered by weblio





辞書サイトweblioでLaser Focus World JAPANの記事の用語が検索できます。

TOPへ戻る

Copyright© 2011-2013 e.x.press Co., Ltd. All rights reserved.