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レーザ高度計で月の南極クレータに氷を発見

July 5, 2012, Washington--NASAのLunar Reconnaissance Orbiter(LRO)宇宙探査機が、月の南極のクレータの表面物質の22%が氷の可能性があることを示すデータを送ってきた。
LROからのレーザ高度計のレーザ光を使ってNASAと大学の研究者で構成されるチームは、Shackletonクレータの底面を調査。クレータの底面は近隣の他のクレータの底面と比べると明るいので、少量の氷が存在すると考えて矛盾はない、としている。この情報は、クレータ形成の理解と、月の地図にない他の部分の研究にも有用であるとされている。
宇宙船は、レーザを使ってShackletonクレータ内部を照らし、その明暗と自然の反射率を計測し、これまでになく詳細なクレータの画像を作成。レーザ光は波長レベル、つまりミクロンレベルの深さまで計測可能。研究チームは計測装置を使って、レーザ光が月面から跳ね返る時間に基づいてクレータの地形のリリーフを作り上げた。時間が長ければ長いほど、地形の高さは低いことになる。
Shackletonのマップによって、氷の証拠の可能性だけでなく、クレータが30億年以上前に形成されてから比較的無傷なままであることも明らかになった。クレータの底には小さなクレータが点在しており、これらはShackletonができた衝突により形成されたものの一部とも考えられる。
このクレータは、南極探検家、Ernest Shackletonにちなんで名付けられている。クレータの深さは2マイル、幅は12マイル以上。月の南極の他の複数のクレータと同様、月のスピン軸が少し傾いているのでShackletonクレータ内部は永遠に暗く、したがって低温であると言う。
(詳細は、www.nasa.gov)

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